静岡県富士市の森林面積は1万630ヘクタールで、市の総面積の約50%を占めています。そのうち木材生産を目的としたヒノキ、杉などの山林は、7,000ヘクタール余りとなっています。そして、その約80%がヒノキです。
植林は明治30年代、金原明善(きんばらめいぜん)翁の指導を受けて静岡県山林協会が桑崎に植林したのが始まりで、内山組合(越前岳尾根通りの西側富士すそ野に至る一帯の傾斜地帯を内山と言います)に受け継がれました。
以後、富士・愛鷹山ろくの植林は大いに広まりました。これら植林された木は、第二次世界大戦中乱伐されましたが、戦後、再び植林されたものが成長し、今後伐期(伐採の時期)を迎えるヒノキが急増する見通しです。
「富士ヒノキ」は、富士流域(富士市、富士宮市の富士地区の2市と、御殿場市、裾野市、三島市、沼津市、小山町、長泉町、清水町をあわせた6市3町)で植栽されているヒノキのことです。